判例六法(有斐閣)のおもしろさ

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六法全書から判例六法によく見る六法全書を変えました。

ポケット六法は、約2,000円。

判例六法は、約3,000円です。

大きさは、判例六法の方が、少し大きいです。

同じ六法シリーズですが、ポケットサイズで持ち運びも便利です。

ただ、ポケットには入りません。

バックに入れても、かさばらず他の荷物のスペースは取ることはしません。

判例六法のいいところは、条文をひくとその条文に関連した簡易な記載をした判例が出てくることです。

何年何月のどこの裁判か等が記載されていて、裁判所や判例集などでその内容を見ることができます。

その中で、刑法43条未遂減免をみていて、判例の中止犯の中止行為の判例で面白いものがでていました。

中止犯(=中止未遂)とは、犯行を途中で自分の意志で中止することです。

途中で中止するので、刑が減免か免除されます。

犯行の段階には、予備、未遂、既遂とあります。

予備とは、準備すること。

未遂とは、犯行を実行にうつし、まだ完全に目的が達していない段階(殺人ならば相手の死等)でその犯行が終わることです。

犯行途中で終わることです。

既遂とは、犯行を最終段階まですることです。

詐欺ならば、相手をだまして財物(お金等)を自分の口座などに振り込ませた段階等。

殺人さらば、相手が亡くなった段階。

ただ、殺人をしても、違法性を阻却する事由もあります。

阻却とは、違法であっても刑の確定を免れるものです。

正当防衛等です。

バットで殴ってきた相手を、落ちていた木の棒で叩いてしまい、その結果相手が死んでしまった。

この場合、過剰防衛という言葉もありますが、自分の身を守るための行為ですので、正当防衛で刑の免除を受ける可能性もあります。

しかし手で殴ろうとした相手を、マシンガンで撃ったら過剰防衛にあたる可能性もあります。

中止犯とは、自分の意志で犯行を中止すること。

中止犯の判例六法に、{外部的障害の原因が存しないにもかかわらず、内部的原因により任意に実行を中止し、又は結果発生を防止した場合に中止犯は成立し}、とあり、

六法には、流血のほとばしるのを見て恐怖に駆られて中止したときは、中止犯は成立しないと記載されています。

棒で殴り、流血という外部的なことで犯行をやめても中止犯には当たらない事例が記載されています。

内部的原因のみは中止犯が成立と記載されています。

内部的原因とは何か。

持病に心臓病があり、流血に驚いて心臓が痛くなり犯行をやめる。

内部的な自分の病気と流血という外部的なもの、外部が引き金になっているので、外部的な障害となり、中止犯は成立しないということでしょうか。

外部的障害の原因がない場合で、内部のみの場合は中止犯成立と記載されています。

どういう場合に中止犯が成立するか?

六法に、中止犯が成立する場合も記載されています。

簡単に記載されていますが、流血に驚き、救急車を呼び、自首したケースということでしょうか。

刑百選Ⅰ八版に記載されているとかいてあるので、購入してみます。

刑法百選です。

判例六法は、その条文の注目点等の判例を記載して、考える機会調べる機会を与えてくれる六法のような気がします。

法律というのは、客観的事実がもとですが、裁判の判決というのは常識が重視されると思います。

殺人だけど、普通に考えたら量刑はそんな重くないような等、常識通りのような気がします。

非常識な判決がでたら、世の中が怖くなります。