2024年新NISA始まる。そもそも一般NISAとは?
- 2020.07.23
- お金
一般NISAの現況
金融庁が、2020年3月末時点の一般NISAの口座数を調査した結果、1185万9千口座でした。
つみたてNISAは、非課税期間が最長20年と長く金額も毎年最高40万円のため20~40歳の利用者が多く、一般NISAは非課税期間が短く金額もつみたてNISAに比べ高額な投資が可能なため利用年齢が高くなっています。
一般NISA
NISAは、2014年1月からスタートした制度です。
2024年から、新NISAが始まります。新NISAは、一定の投資信託等が対象の1階部分と上場株式等が対象商品の2階部分から構成されています。
1階部分の年間上限額は20万円、2階部分は102万円で非課税期間はともに5年間(1階部分は、終了後つみたてNISAへの移行可能)です。
概要
対象者 | 日本在住の20歳以上の方 |
非課税対象 | 株式・株式投資信託等から得られる配当金・分配金・譲渡益 |
非課税投資枠 | 年間120万円(5年間で最大600万円) |
非課税期間 | 最長5年 |
投資可能期間 | 2023年まで |
対象商品 | 上場株式・株式投資信託・ETF等 |
ロールオーバー | 可 |
払出制限 | なし |
一般NISAは、非課税枠の再利用と未使用分の翌年以降の繰越はできません。
今年90万円の株式を購入し、翌年に未使用分の30万円とその年の上限120万円の合計150万円を使用することはできません。年間120万円が上限となります。
再利用もできず、ある年に70万円の株式を購入し、同年に売却しても新たな非課税投資枠は発生せず、その年の残りの枠は50万円となります。
損益通算・譲渡損失の繰越控除できない
一般NISA口座で、上場株式の譲渡損失が発生した場合は、他の口座で発生した配当金・分配金・譲渡益等の利益と相殺ができません。譲渡損失の3年間の繰越控除の対象にもなりません。
非課税期間が終わったら
一般NISAの5年間の非課税期間が終了すると、保有する上場株式や投資信託等は
①課税口座(一般口座・特定口座)へ移す。収益がでたら、税金がかかります。
②翌年の新たな非課税投資枠へ移行(ロールオーバー)。非課税期間を延長することです。
③売却
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