iDeCo手続きオンライン化の見通し。iDeCoの復習
iDecoの主要な手続きが2021年後半までにオンライン化される見通しです。
これまでは、郵送が必要で手間がかかっていました。
2019年度末時点で156万人が加入しています。
老後2000万円問題がいわれるなか、資産形成の一つの方法であるiDecoについて今日は簡単に書きます。
iDeCo
人生100年時代を迎えて、長期的な視野にたち老後の資産形成をする制度です。掛け金を拠出したとき、運用し利益が出たとき、受け取るときと税金上の優遇措置があります。
概要
加入可能年齢 | 20歳以上60歳未満 |
最大投資可能期間 | 60歳まで(運用は70歳まで) |
掛金 | 1か月あたり5,000円以上 |
年間投資可能金額 | 14.4万円~81.6万円まで(職業・加入年金により異なる) |
対象商品 | 定期預金・保険・投資信託 |
年金等の受給開始可能年齢 | 原則60歳(加入期間が10年未満の場合は、遅くて65歳まで繰り下げ) |
税金上の優遇措置
掛金の拠出時
掛金が全額所得控除できます。
年収450万円で、年間200,000円拠出すると所得税住民税あわせて約4万円の節税になります。
資産運用時
運用益が非課税です。投資信託を売却してもその利益に通常なら20・315%の税金がかかりますが非課税です。
100万円の投資信託を120万円で売却すると、通常約40,000円の税金がかかりますがこれが0になります。
受取時
一時金・年金で受け取れます。一時金の場合は退職所得控除、年金の場合は公的年金等控除が適用されます。
一時金の場合は、30年つみたて60歳で受け取ると1,500万円まで非課税です。 年金形式は、65歳以上は、公的年金とあわせて120万円まで税金がかかりません。
まとめ
iDecoは、老後の資産形成という意味では、税制上の優遇が多々あります。
ただ、原則60歳まで受け取れず、手数料もかかります。長期に使用しない資金を計画的にする必要があります。
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