日本人、平均寿命が過去最高更新。相続のために知識。相続の開始を知った時から3か月以内にする手続きとは?
- 2020.08.19
- 相続
厚生労働省は、2019年の日本人の平均寿命を発表しました。
女性は87.45歳、男性81.41歳となりました。
平均寿命は、その年に生まれた0歳児が、平均で何歳まで生きるかを予測した数値です。
その他にも、介護を受けたり、寝たきりになったりせずに生活できる「健康寿命」も算出しています。
最新の16年は男性72.14歳、女性は74.79歳です。
今回は、寿命ということで相続について書きます。
相続
死亡した人の財産などを子どもなどの一定の身分関係にある人に承継することをいいます。
「相続」は、通常、人の死亡によって開始します。
相続開始を知った時から3か月以内にする手続き
被相続人(死亡した人)が亡くなった時からではなく、死亡したことを知った時です。
亡くなったのを知らなかったら、3か月のカウントはされません。
相続の放棄
相続人単独でできます。
家庭裁判所に「相続放棄申述書」を提出します。
相続は、プラスの財産もマイナスの財産も全て引き継がなければなりません。
そのため、借金などのマイナス財産の方が大きい場合は放棄ができます。
放棄をすれば財産も借金などの負債も一切承継しません。
限定承認
相続人全員で共同して行います。
家庭裁判所に申述します。
これは、プラスの財産とマイナスの財産がある場合、プラスの財産を限度として、借金などのマイナス財産を引き継ぎます。
これは、借金も多いがどうしても相続したい不動産があるなどの場合に適用します。
ただ、手続きが非常に煩雑です。
何もせず3か月経過した場合
単純承認
3か月以内に限定承認も相続の放棄もしない場合は、単純承認したものとされます。
プラスの財産もマイナスの財産も全て相続します。
まとめ
相続の放棄をする以外にも、遺産を相続しない方法として財産放棄があります。
相続の放棄は、家庭裁判所に相続しませんと申し立てる法的な手続きです。
法的に被相続人(死亡した人)の借金などの負債を支払う必要がなくなります。
財産放棄とは、相続人の間で、遺産をどう分けるか決めます。
その決定に基づき「遺産分割協議書」を作成します。
財産放棄は、この遺産を分ける話し合いで「私は相続しません」と決める場合を言います。
ただ、この場合は借金などの負債は、債権者(お金などの貸主)から支払うように請求が来ることは止められないので注意してください。
法的に、財産・負債を引き継がないことが決まったわけではないからです。
債権者からの請求を止めたいならば「相続放棄」をして下さい。
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